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大学マネジメントセミナー

大学マネジメントを取り巻く先端的な動向や優れた実践事例(グッド・プラクティス)を学ぶモジュールです。実績を上げている大学の経営責任者(学長や理事など)、意欲的な取り組みを重ねている現場の担当者、関連領域の専門家(実務家や研究者)、政策担当者などを講師として招き、同時代 的に開発されつつある現場の知識や技術について総合的な理解を得ることを目的としています。

これまでに実施されたセミナーは、以下の通りです(敬称略)。

令和4年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ 「高等教育政策の最新動向」

  2021年11月に発足した第2次岸田内閣では、未来を切り拓く「新しい資本主義」というビジョンが掲げられ、中核となる成長戦略と分配戦略の実現に向けて、あらゆる政策を総動員する体制が整備されてきました。そこでは、成長戦略の柱となる科学技術・イノベーションの振興、そして分配戦略の基盤となる「人への投資」の抜本強化にむけて、大学が主要アクターと位置づけられています。日本国の未来を賭けたビジョンの具現化に向け、これまでの高等教育政策のありかたを刷新するような大きなインパクトを有する、空前の規模とスコープを備えた大学に対する投資構想が進められています。 科学技術・イノベーション振興では、大学改革が筆頭課題とされ、10兆円規模の大学ファンドの創設やマネジメント改革、学部再編、地域中核・特色ある研究大学総合振興などが具体のテーマとして掲げられました。人への投資の抜本強化では、成長分野を支える人材の確保・育成や学び直しを支援するリカレント教育の中心地となることが、大学に対して強く要請されています。施策の具体展開に向けた政策議論は、教育未来創造会議の第一次提言「我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について」(2022年5月)や「新しい資本主義のグランドデザインおよび実行計画」(新しい資本主義実現会議, 2022年6月予定)、そして「経済財政運営と改革の基本方針 2022」 (経済財政諮問会議, 2022年6月予定)などを通じて急速に進展しています。 今回のセミナーでは内閣府より政策責任者をお迎えし、 目指すべき新しい資本主義の姿とその具現化に向けた構想の全体像について理解を深め、高等教育に対する異次元の投資プログラムの最新動向について解説をいただくとともに、官民と学とが一体となって実現すべきアウトカムについて考えていきます。

講演題目および講師

新しい資本主義の実現に向けた改革と大学について
井上 裕之氏 内閣府審議官 (7月14日木曜日)
 

令和3年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「大学マネジメントの新領域」

早稲田大学が業務を委託する子会社として2004年8月に設立された株式会社早稲田総研 は、研究支援業務を担当する早稲田総研イニシアティブの分離、遠隔教育を行う早稲田大学 ラーニングスクエアおよび語学教育を行う早稲田大学インターナショナルとの合併(いずれ も2007年)などを経て、2014年に株式会社早稲田大学アカデミックソリューションへと合 併・名称変更を行い今日に至ります。大学に特化した知識・経験・専門性を強みとし、大学 運営支援、教育支援、国際化支援、研究支援、情報化支援、社会連携等の領域でサービスの 提供を行っています。  当初は経費削減を主目的として発足した子会社の役割が、15年余の時を経て気が付いて みると、新たな価値創造を強力に推進する大学のパートナーへと変容しつつあります。では なぜいまこのような変容が起きつつあるのか、このような変容を可能にした要因とは何か、 いかにしてこの動きをさらに推し進めていくことができるのか。このような問題意識のも と、大学における価値創造を推進する子会社の発展可能性を模索していくことが、今回の講 演テーマです。  民間企業としての独立性を生かしつつ、パートナーとして大学との相互理解と信頼関係に 基づいた試行錯誤を続けるなかで、どのような変容が起きつつあるのか。具体事例を織り込 みながら、大学子会社の新たな可能性について解明していきます。

講演題目および講師

大学子会社から信頼されるパートナーへ
 大学における価値創造を推進する独立経営体の可能性
三浦暁氏 椛∴田大学アカデミックソリューション代表取締役社長執行役員 早稲田大学総務部調査役 (12月17日金曜日)
 

テーマ2 「高等教育政策の最新動向」

2001年の中央省庁再編にあたり、政治主導を実現するのための行政改革が行われ、総理 大臣の権限強化を実現するため、内閣官房の機能強化と内閣府の創設がなされました。内閣 府に設置された経済財政諮問会議の答申「経済財政運営と改革の基本方針」が高等教育政策 についても大きく方向づけていることは周知の通りです。本年9月に廃止が決まった教育再 生実行会議もまた、内閣府に担当室が置かれており、12次にわたる提言を通じて高等教育 の発展に大きな影響を及ぼしてきました。  内閣官房に設置された科学技術・イノベーション推進事務局が事務局機能を担っているの が、総合科学技術・イノベーション会議です。同会議では、内閣総理大臣、科学技術政策担 当大臣のリーダーシップの下で各省より一段高い立場から、科学技術とイノベーションの振 興に向けて大学のあり方を定める政策について、企画立案及び総合調整が行われています。 基本政策としての科学技術基本計画に加えて、現在、世界と伍する研究大学専門調査会にお いていわゆる10兆円ファンド構想について、議論が進められています。内閣府には、これ らに加えて統合イノベーション戦略推進会議が設置されており、そこでは地域の中核となる 大学の機能強化に向けた政策パッケージ等について議論が進められています。  今回のセミナーでは、高度複雑化した高等教育に関する政策策定プロセスの全体像につい て解説をいただくとともに、政策と大学の間のコミュニケーションの強化に向けて、新年度 予算を参照しつつ、政策の狙いや大学への期待等について語っていただきます。

講演題目および講師

「橋本行革からデジタル臨調」と大学政策−「強い官邸」が賢い選択をする ために−
合田哲雄氏 内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官(12月27日月曜日) 
 

令和2年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「高等教育政策と財政」

財政が危機的状況にあるなか、令和3年度の文部科学省概算要求では、「新たな日常」の実現や、Society5.0時代に向けて、我が国の成長・発展を牽引する高等教育への転換のため、「経済財政運営と改革の基本方針2020」(令和2年7月17日閣議決定)等を踏まえ、「学生の学びの確保」、「教育の質向上」、「教育研究基盤の強化」を一体的に推進する-高等教育局-という目標が掲げられ、総額では前年比11.4%増の5兆9,118億円が提示されました。もちろん大学理事者や文部科学省関係者は、我が国の大学が現在厳しい状況に直面しており、改革が必要であることを十分に理解しています。いま問題となっているのは、激しい環境変化に対応していく改革のスピートと深度なのではないでしょうか。  セミナーでは、我が国の経済財政状況や政策環境等についてエビデンスにもとづいて理解を深めたうえで、大学のおかれた問題状況と今後の課題について展望していただきます。 質疑応答に加えて講演の最後に、参加者との間で、立場を離れた自由な意見交換を行う時間を設ける予定です。

講演題目および講師

日本の経済・財政からみた大学の現状と課題
神田眞人氏 財務省国際局長 (11月12日木曜日)
 

テーマ2 「大学のトップマネジメント」

デジタルハリウッド大学は、1994年より運営している社会人を主対象とした専門スクール「デジタルハリウッド」の運営ノウハウを大学運営に転換し、2004年に日本初の株式会社立専門職大学院として発足しました。株式会社立大学として、今春開学17年目を迎えようとしています。  ここ数年では、経済産業省による「産業技術調査事業(大学発ベンチャー実態等調査) 」において、総収容定員1,160名という規模でありながら「大学発ベンチャー企業数 」のランキングでトップ10前後に位置するなど、着実に成果を上げてきました。また大学基準協会による認証評価では、大学発ベンチャーの創出に加えて、日本のコンテンツの海外展開や、学内でのビジネスプランのコンペ等を通じた学生の起業支援などについても高く評価されています。  セミナーでは、建学以来デジタルハリウッド大学学長を務める杉山知之氏をお招きし、株式会社としてのデジタルハリウッド大学の運営哲学やダイバシティー溢れるカルチャーを創出するノウハウ、最新の技術や社会動向を踏まえた今後の展望などについて語っていただきます。

講演題目および講師

開学17年目を迎えるデジタルハリウッド大学の現状と展望
杉山知之氏 デジタルハリウッド大学・学長(11月20日金曜日) 
 

テーマ3 「高等教育政策の最新動向」

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、短期間のうちに大学教育のあり方が大きく変わりつつあります。学事日程や遠隔授業、実技・実習、教育体制、成績評価方法等の取り扱いに関する弾力的運用や、教育職員免許法施行規則等の一部改正など迅速な政策対応が行われ、同時に各大学による様々な工夫もあり、学生の学修機会の確保にむけた取り組みが着実に進められてきました。  その一方で、学生の学びの保障に向けて依然として多くの課題が残されています。特に大 都市圏の大学では、対面授業の再開は一部に限定されており、豊かな人間性を涵養する上で 必要とされる直接の対面による学生同士や学生と教職員の間の人的な交流や、あるいは多岐にわたる有意義な正課外教育活動の活性化に向けて、様々な議論が展開されています。来春の入学試験対応や10月から再開された外国人留学生の受け入れなど、新たな課題にも事欠きません。  地方創生やグローバル人材育成、SDGsの達成など多くの期待が寄せられるなか、オンラ イン教育と対面教育を組み合わせたハイブリッド型で進められることになる大学教育は、今後どのような形で発展していくのか。セミナーでは、令和三年度の文部科学省予算の動向等をふまえながら、これからの大学教育のあり方について考えていきます。

講演題目および講師

新型コロナウイルス感染症時代の新しい大学教育の展開
森 晃憲氏 文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当) (12月4日金曜日)

テーマ4 「大学マネジメントの基盤的知識」

この半年間で、大学における教育研究の現場では、オンライン授業の全面的導入をはじめ とする大変革が起きています。 新型コロナウイルス感染症は、周知の通り、大学のICT革 命やデジタル・トランスフォーメーションの加速する大きな契機となりました。その一方 で、大学の「ニュー・ノーマル(新たな常態)」を展望するためには、このトリガー要因に 過度にとらわれることなく、顕在化した現象の底流にある本質的な変化について歴史的な視 点から理解を深めていくことが必要です。 しばしば指摘されているように、今日の大学は、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの特性に象徴される予測困難な社会経済環境、VUCAの時代に直面しています。そこでは、これからのAI、IoT時代を生きていく学生に対してどのような能力を習得させればよいのか、大学教育のあり方が抜本的に問われています。大学の商業化や研究活動の組織越境(オープン・イノベーション化)は、大学制度の根幹にある「大学の自治」を大きく揺さぶりはじめています。  第四次産業革命あるいはSociety 5.0の到来によってもたらされる社会の大変革についてすでにさまざまな機会を通じて活発に論じられています。これからの大学マネジメントを担う人材にも、中世以来続いてきた大学制度が今後どのような変貌を遂げていくか、最新動向を踏まえたビジョンを更新し続けて行くことが求められることになるでしょう。  大学の商業化や科学研究システムの変容、第四次産業革命の到来は、大学の教育研究活動やマネジメントのあり方にどのような変化をもたらすことになるのだろうか。講演では、変化を主導する先端的政策の動向やそのインパクトなどを参照しつつ、大学という特殊な社会制度の近未来の姿について展望していただきます。

講演題目および講師

近未来の大学
  コ永保氏 帝京大学特任教授・筑波大学客員教授 (12月10日木曜日)


令和元年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「大学マネジメントの新領域」

地域社会を担う知の中核拠点となり、イノベーションを実現し、そして地方創生にむけた道を拓くこと。その具現化に向けて、従来からの基礎研究に加えて、 わが国の大学マネジメントには、研究活 動を通じた社会的インパクトを強化するとともに積極的に広報活動を展開していくことが強く期待されています。もちろんそこでは、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)、革新的イ ノベーション創出プログラム、地域イノベーション戦略支援プログラムなど、多様な高等教育・科学 技術関連施策が積極的に展開されています。   セミナーでは、大学の研究振興にむけた政策の最新動向を踏まえたうえで、これからの大学に求められる新しい研究マネジメントのあり方について考えていきます。

講演題目および講師

大学の研究マネジメント力強化に向けて
磯谷 桂介 氏 文部科学省研究振興局長(4月19日金曜日)
 

テーマ2 「高等教育政策の最新動向」

周知の通り、「まち・ひと・しごと創生会議」や「経済財政諮問会議」、「人生100年時代構想 会議」、「働き方改革実現会議」、「総合科学技術・イノベーション会議」などを通じて大学のあり 方についても活発に議論されています。そこで行われているのは、国家運営の基本にかかわる重要課 題や、これからの社会のあり方と国民生活に深くかかわる重要課題に関する、各省を超えた立場からの企画立案や総合調整です。必ずしも大学の振興のみが目的とされているわけではありません。大学 に対する社会からの期待や関心の高まりを受けた、その結果として、高等教育に関する政策の狙いが これまで以上に複雑で見えにくくなっています。 そのなかにあって、高等教育政策が掲げている揺るぎない目標は、大学の振興を通じた日本社会の 発展です。その実現にむけて、大学関係者による主体的な改革の実行が強く期待されているのです。   セミナーでは、矢継ぎ早に展開される高等教育政策に内在している揺るぎない理念について改めて 確認するとともに、これからの大学に期待される改革の進め方について考えていきます。

講演題目および講師

高等教育政策をめぐる状況とその目指すもの
森 晃憲 氏 文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当)(7月5日金曜日) 
 

テーマ3 「大学マネジメントの新領域」

 オリンピックを来年に控え、学生アスリートに対する期待はますます大きくなりつつあります。UNIVAS に代表される国の施策も活発化していますが、多岐にわたる課題 と多様な活動内容から一貫した趣旨を読み取ることは容易ではありません。一方のマネジメント現場では、応急処置と、厳しい予算制約のなかでの活動継続に忙殺される 状況が続いています。改革を行うことは多数の利害関係者の調整が必要となるため、 簡単ではありません。同時に、大学スポーツの振興やガバナンス強化に向けた万能の 処方箋があるわけでもありません。 セミナーでは、大学スポーツを巡って我々が直面している難しい問題状況を改めて 整理し直すと共に、「誰も揶揄できない最高の学校スポーツプログラムをつくる」というビジョンのもとに改革に取り組む筑波大学の実施責任者を講師に迎え、大学スポーツマネジメントの発展的な将来像について考えていきます。

講演題目および講師

大学スポーツ改革に向けたビジョンとプラン
 山田 晋三 筑波大学アスレチックデパートメント副アスレチックディレクター (11月29日金曜日)


平成30年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「大学のトップマネジメント」

厳しい経営環境のなかで、国公立大学はもちろん私立大学においても、我が国及び国民が直面している課題に応えるという重大な責務を果たすため、さまざまな公的支援を受けて高い公共性を有する活動が展開されています。その成果を最大化することに加えて、いかにして可視化しそして社会に対して説得的な説明を展開していくか。トップマネジメントの課題として、このことが今後ますます求められるようになります。
 今回のセミナーで2名の講師にご登壇いただき、先行事例として独立行政法人を取り上げ、大学との類似点及び相違を確認した上で、トップマネジメントが取り組むべき大学改革の指針について、独立行政法人評価の最新動向を参照しながら議論を深めいていきます。

講演題目および講師

大学改革の指針 −独立行政法人評価の経験に学ぶー
樫谷 隆夫氏 樫谷公認会計士事務所所長、株式会社エフ・ピーブレイン 代表取締役、総務省独立行政法人評価制度委員会 委員長代理 (4月16日月曜日)
小松 親次郎氏 文部科学省 文部科学審議官(4月16日月曜日)
 

テーマ2 「大学改革とガバナンス」

「SOCIETY5.0」「グローバル化」などに象徴されるような今後の経済社会の急速な変化の中で、「知の拠点」である大学には、質の高い人材養成と高度な研究の展開が期待されます。一方で18歳人口や地方の人口の急激な減少などが、大学経営に大きなマイナスの影響を与えることは避けられません。このような厳しい状況の下で、教育研究の質を向上させるためには、大学を支える適切なガバナンスの確保と経営力の向上が不可欠です。  今後の教学面を含む大学のガバナンスの在り方と、経営力の強化を考えるとともに、改革を支える大学職員の果たすべき役割の重要性について、私立大学を中心に制度と運用から考察します。

講演題目および講師

マネジメントの向上のために―大学職員に期待される役割―
村田善則氏 文部科学省 高等教育局私学部長(7月2日月曜日) 
 

テーマ3 「大学と共生社会」

 筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター(DACセンター)ではダイバーシティの推進、障害のある学生に対する修学支援及び学生のキャリア形成支援の機能を有機的に連携させることにより、学生の自立推進と意思決定能力を成熟させるとともに障害者支援における合理的配慮の提供と全学構成員のダイバーシティの意識向上を進めています。  そこでの多様な先駆的取り組みと成果について、具体事例を交えながら紹介するとともに、大学が主導する共生社会の近未来について展望します。

講演題目および講師

共生社会を先導する大学
五十嵐浩也氏 筑波大学 大学執行役員・芸術系教授ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター長 (7月11日水曜日)


テーマ4-1「大学のトップマネジメント」

 創業の地である渋谷キャンパスへの移転(2014年)とその後の「二校地展開」についてはよく知られている通りですが、ガバナンスの強化や財務体質の改善、 男女共同参画の推進、事務組織改革と職員活性化など、この10年間、実践女子大学では井原理事長のもとでさまざまな経営改革が実行されてきました。講演では、背景にある独自理論を参照しながら、これら取組の成否とその決定要因などについて、大きく振り返っていただきます

テーマ4-2「大学マネジメント人材の養成」

 改革の成否を決する主要因の一つが、ほかならぬ大学職員の活躍です。多彩な改革プロジェクトのなかで職員はどのような活躍をなし、そしてそのプロセスを通じてどのような成長を遂げてきたのか。1969年に早稲田大学に入職していらい今日に至るまでの、ご本人の幅広い経験も含めて、大学マネジメント人材の養成という時代の要請に応え、建設的な議論を展開していただきます

講演題目および講師

「小規模一流」大学を目指す原点回帰のマネジメント
井原 徹 氏 実践女子学園 理事長(10月16日火曜日)
 

テーマ5 「大学のトップマネジメント」

 IT化、デジタル化という世界的動向のなかで、音楽をはじめとする芸術や科学などの分野 における創造・表現活動を取り巻く環境は大きく変化しています。少子化や国家財政の悪化 という厳しい経営環境のなか、決して恵まれているとは言えない川越という立地で、小規模 大学が絶えず変化する社会からの要請に応えて新たな試みを次々と展開しそして成果を出す ことは、並大抵のことではありません。18歳人口の現象が続くなかで、芸術、スポーツ、ビジネスといった特殊な分野構成の大 学が生き残って行くためには、その特殊性を生かしつつ学生に付加価値をつけ、思い出深い 学生生活を過ごさせ、立派な社会人となって巣立っていくというサイクルの過程で積み重ねた実績によって保護者、企業、社会、地域からの評価を高めていくことしかありません。尚 美学園はこの目標の実現に向けて、久保理事長のもと、教育内容の変革、カリキュラムの改 革、教育方法の改善、能力開発プログラムやフィールドワーク、インターンシップの推進、 関連業界との連携など多彩な取組みを続けています。小規模な大学で改革を推進するためには教職員の一致結束が不可欠です。このまま手をこまねいていると入学者がどんどん減っていくという危機意識の中で大きな契機となったの が、改革プロジェクトの実施でした。教職員に誠実に向き合い、経営に関する情報を開示、 信頼を獲得したうえで全教職員から意見を募りました。厳しい意見も寄せられましたが、それらを公開しそしてさらに対話を重ねることにより、組織を挙げた改革へと繋げていったの です。ここから6つのジャンルからなる改革基本方針が策定され、新設されたIR室が改革の 進行管理を行っています。  今回のセミナーでは、これまでの改革の詳細および今後の展望等について久保理事長より ご講演をいただきます。

講演題目および講師

建学の精神「智と愛」に基礎づけられたマネジメントの挑戦 〜学生一人一人を大切にする大学の実現に向けて〜
久保 公人 氏 学校法人尚美学園理事長・尚美学園大学学長  (平成31年3月27日水曜日)


平成29年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「大学のトップマネジメント」

大学経営を取り巻く環境はいっそう厳しさを増しており、経営トップの決断が大学の将来を大きく左右する時代を迎えました。不確実性が残されるなかで、時として相容れることのない多くのステークホルダーとの対話を重ね、最善を尽くした検討の末にギリギリの決断を下し、そして最終責任者として事業を成功に導くことが経営トップに求められます。 この困難なプロセスのなかで、学校法人の理事長は、周囲からはうかがい知れない大きなスケールのもと、ビジョン構想、情報収集と折衝、そして徹底的な検討の後に、覚悟を決めて決断を下すことになります。このプロセスの深層を理解した、トップの決断を真に支えることのできるマネジメント組織が求められているのではないか。

講演題目および講師

トップの決断を支えるマネジメント組織
塚本桓世氏 東京理科大学名誉教授・元理事長(7月5日水曜日)
 

テーマ2 大学と地域

人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に向き合い、自律的で持続的な社会を創生することを目指した取り組みが、全国各地で進められています。大学に対しても、 そこで主導的役割を果たすことが期待されています。地方が抱える様々な問題を解決すると ともに、これからの地方を担う人材を育成することを目的として平成28年、大正大学に地域創生学部が設置されました。主催する自治体コンソーシアムを核とする広域地域自治体連 携事業、附設された地域構想研究所による地域活性化のための情報誌の刊行、日本版DMO セミナーの開催など、大正大学では組織を挙げた多様な意欲的取り組みが展開されていま す。先行事例における試行錯誤について理解を深め議論を重ねることを通じて、大学が主導 する地方創生の可能性を探ります。

講演題目および講師

地方創生を牽引する大学
柏木正博氏 大正大学専務理事(11月20日月曜日)
 

テーマ3 大学の人事戦略

社会からの期待に応えるとともに大学が組織として発展・充実していくため、中期目標・ 中期計画が策定されます。また、厳しい財政状況と競争的環境のなかで、大学のあるべき姿 の実現に向けた経営戦略を統括することが、トップマネジメントの仕事です。  そこでは、中期計画を実現するための戦術の立案や、ガバナンスに基づいたスピード感の ある意思決定と行動が随時求められます。この課題を実現するため、中期計画を遂行する人 材の確保と育成を含めた人事戦略に取り組むことが必要です。その実践に向けた取り組みに ついて、國學院大學での具体事例を交えながら論じます。

講演題目および講師

大学のあるべき姿を目指す中・長期人事戦略
白川博一氏 國學院大學事務局長 (11月29日水曜日)
 

平成28年度Rcus大学マネジメントセミナー

テーマ1 「広報戦略の可能性」

第32回読売広告大賞最優秀賞や第45回フジサンケイグループ広告大賞【新聞優秀賞】、そして志願者数日本一などの実績に象徴されるように、近畿大学の広報活動に対して高い社会評価が与えられています。一見すると、地道な日常業務から遠く離れた、特別な大学のきらびやかな世界のような印象を受けます。ところがその現場を支えているのは、特殊な才能やスキルを要する専門家ではなく、幅広い業務に対応することのできる一般職員にほかなりません。その高度のマネジメントはいかにして実現しているのか、実態に迫ります。

講演題目および講師

知と汗と涙の近大流コミュニケーション戦略
世耕石弘氏(近畿大学広報部長・総務部長代理)7月5日(火)
 

テーマ2 「高大接続改革のインパクト」

高大接続の改革に向けて、審議会答申や文部科学省調査研究協力者会議報告書などが相次いで公表されています。これらの施策を通じて一定の成果は期待できますが、高大接続を巡る問題の根は深く、問題の全体像については、まだ十分に理解されているとは言えないのが現状です。セミナーでは、高大接続問題の底流にある、大学教育が抱える真の問題について理解を深めると共に、改革に向けて大きな貢献が期待されるマネジメントの役割等について、展望します。

講演題目および講師

大学教育の課題とマネジメントへの期待 ー高大接続改革を展望するー
荒井克弘氏(独立行政法人大学入試センター 特任教授)7月14日(木)
      

テーマ3 「教育マネジメント改革 」

社会経済の大きな変化と、ユニバーサル化を背景として、大学には今、学修成果重視に向けた教育プロセスの改革とマネジメントの強化か?迫られています。さらに、選ばれる大学としての独自の価値創造を、その中て?いかに進めるかか?喫緊の課題となっています。直面する課題に対して職員・スタッフとして何か?て?きるか、何をすべきか。特に「学び」と「働く」をつなぐ観点から、さまさ?まな学習経験に関する分析事例なと?を基に話題を提供します。

講演題目および講師

教育マネジメント改革のために大学職員に期待されること〜「学び」と「働く」をつなぐ観点から〜
松村直樹氏 (株式会社リアセック 代表取締役社長)11月30日(水)

テーマ4 「企業に学ぶ経営人材育成 」

 学ぶべきとされることの多い企業経営においても、大学と同じように人材育成上の課題が山積しているのが現状です。成果に直結する行動変容を実現することが研修の目的ですから、講義形式でできることは限られます。仕事を離れた研修ゆえに、OJTというわけにもいきません。これらの厳しい制約条件を乗り越えて、問題の解決に向けてそこでは多くの意欲的な取組みが重ねられています。これらの取組みにこそ、われわれは学ぶべきではないか。  講演では、管理職に求められる望ましい管理行動や問題解決の在り方に関する議論について整理した上で、効果の期待される研修プログラムの一部体験などを織り込みながら、大学における管理職養成のための新しい仕組みづくりについて展望します。

講演題目および講師

  
マネジャーに求められる任務・役割・機能 −企業研修プログラムに学ぶ−
木下雅也氏 (リクルートマネジメントソリューションズ前執行役員)3月14日(火)
 

テーマ5 「企業に学ぶ構造改革」

グローバルで多様な視点からの企業経営を実行するため、財務指標に基づくガバナンスと経営力の強化を通じた構造改革が、今まで以上に求められています。大学もまた同じように、18歳人口が今後一層減少するなか、グローバル化や組織改革、アライアンスを含む生き残りをかけた構造改革が必要とされています。  そこでは、企業経営と同様に財務戦略を含むキャッシュフロー指標を用いた経営スタイルを取り入れることでガバナンスを強化し、経営課題の解決や生き残りに向けて適切な判断が行われます。財務を含む民間企業で使われている構造改革の手法について、どのようにして大学の構造改革に活用していくことができるのか。学校法人の経営者や大学役職員の方々と共に、考えていきます。

講演題目および講師

大学の生き残りをかけた構造改革−ガバナンス強化と数値に基づく判断を通じた構造改革−
 
樫谷隆夫氏 (樫谷公認会計士事務所所長、株式会社エフ・ピーブレイン 代表取締役、総務省独立行政法人評価制度委員会 委員長代理) 3月24日(金)     

平成27年度秋季Rcus大学マネジメントセミナー(2015年9月〜10月)

セミナーテーマ「キャリアを切りひらき大学を形づくる職員」

時代の要請に応えて大学がマネジメントの高度化を実現するためにも、これからの職員には、新たな制度のもとで、先例にとらわれることなく自分の力でキャリアを切りひらいていくことが求められるようになっていきます。そしてそこでの仕事には、確実性と迅速性が求められる支援業務に加えて、これからの大学のあり方を形づくる上で貢献できるような積極的な提案や試行錯誤も期待されるようになります。時代に先駆けてこのような取り組みを重ねてきたフロンティアの経験に学 びながら、この困難な課題に正面から向き合い、これからの仕事のあり方について前向きに考えて行きます。

講演題目および講師

我が国の大学政策について
義本 博司(文部科学省 大臣官房審議官)9月08日
大学職員への期待- HowからWhatへ -
西岡 徹(同志社大学 総務部長)9月24日
危機に立ち向かうトップマネジメント
西井 泰彦(私学高等教育研究所 主幹/元 学校法人京都学園理事長)9月29日
共進化する大学と職員
柴 良治(立教大学 教務部事務部長)10月06日
ビジョンを具現化する大学職員
志磨 慶子(学校法人立命館 常務理事)10月13日

平成27年度 春季Rcus大学マネジメントセミナー(2015年5月〜6月)

セミナーテーマ「実績を重ねる大学職員 〜先進事例に学び新しい役割を果たす〜」

大学の経営環境が厳しくなるなかで、先進的な大学では、 大学職員がこれまで以上の重責を担い、そして実績を積み重ねてきています。大学が社会から寄せられる大きな期待に応えていくため、職員に対して、現状を超えてよりいっそう新しい役割を果たすことが期待されています。激変する環境に惑わされることなく、厳しい現状をうけとめ、フロンティアの経験(グッド・プラクティス)を互いに共有する。このことを通じて、大学の発展に向けて職員に何ができるか、その可能性について具体的に考えていきます。

講演題目および講師

実績を重ねる大学職員〜基礎体力を高める〜
上杉 道世 (大正大学 理事長特別補佐)5月14日
トップマネジメントを支える大学職員
木元 幸一 (東京家政大学 教授(前学長)5月21日
大学に変化を起こすゼネラリスト型職員
美馬久美子(甲南大学 大学企画室次長)5月26日
私学経営を担う大学職員
菊池 裕明(日本私立学校振興・共済事業団私学経営情報センター私学情報室長)5月28日
職員による正課外教育の可能性
近藤 清之(法政大学 教育支援統括本部長)6月09日

平成26年度 秋季Rcus大学マネジメントセミナー(2014年10月-11月)

セミナーテーマ「職員の成長と大学組織の革新〜その方法と道筋を考える」

大学改革の担い手として職員や職員組織への期待は一層高まってきていますが、職員がその能力を最大限に発揮でき、自らを成長させることができる条件とは何か、その環境を整えつつ、大学組織を革新していくために何が必要か、その方法や道筋について具体的に考えててみようというのが今回のセミナーの目的です。

講演題目および講師

「職員の成長と大学組織の革新ーその方法と道筋を考える」
吉武 博通(筑波大学大学研究センター長) 10月28日
「職員の成長と大学組織の革新」
住吉 廣行(松本大学学長) 11月11日
「大学の改革力を生み出す職員組織づくり」
西川 幸穂(立命館大学人事部長) 11月19日
「大学改革の出発点 ー職員組織の活性化と職員の育成(実践編) 」
荒井 徹(明星大学教授(前事務局長)) 11月26日
「現場における実践を通して考えたこと」
杉原 明 (工学院大学学長企画室長)
山ア その(京都外国語大学総合企画室参事) 11月28日

平成26年度 春季Rcus大学マネジメントセミナー(2014年5月-6月)

セミナーテーマ「高大接続と学生募集」

高大接続は大学教育の在り方を考える上で、極めて重要なテーマであり、また学生募集は教育の質の確保と経営基盤の安定を図る上で必須の課題です。入試を中心とする制度面の改革の課題をどう理解するか、高校生や高校が大学選択にあたり何を重視しているのか、大学はどのような取り組みを行っているのか、といった視点からこのテーマを考えてみたいと思います。

講演題目および講師

「高大接続と学生募集」
金子 元久(筑波大学大学研究センター教授) 5月21日
「学生と共に魅力を伝える〜小さな大学の入試広報〜」
秋草 誠(秋草学園短期大学理事・入試広報グループ課長) 5月28日
「筑波大学アドミッションセンターのこれまでとこれから」
島田 康行(筑波大学アドミッションセンター長) 6月4日
「高大接続と学生募集」
福田 聡(関西大学入試広報グループ課長) 6月11日
「大学を選ぶ側から見た大学と大学教育に求められる役割」
小林 浩(リクルート進学総研所長) 6月18日

平成25年度 第2回Rcus大学マネジメントセミナー(2013年10月)

セミナーテーマ「大学の何をどう変えるのか」

昨年の大学改革実行プランや中教審答申に続き、本年に入ってからも教育再生実行会議や産業競争力会議において大学改革に提言がなされるなど、国レベルでも社会的にも大学に関心が集まっています。大学に対する期待の高まりと考えることもできるし、変わらない大学に対する苛立ちと捉えることもできます。
 近年、大学改革の名の下に政策面でも個々の大学におえても様々な取り組みが行われていますが、改革の名に値する根本的な変革は成し遂げられつつあるのでしょうか。あらためてそのことを問いながら、大学の何をどう変えるのかについて、多様な視点からの課題提起を踏まえて、共に考えていきたいと思います。

講演題目および講師

「大学採用市場の変化と大学教育」
角方 正幸((株)リアセック キャリア総合研究所長) 10月2日
「これからの大学と大学改革の課題」
小野 元之(学校法人城西大学 元文部科学次官、前日本学術振興会理事長) 10月8日
「大学改革の現場から」
上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長) 10月16日
平川 敬  (高崎健康福祉大学常務理事)
「大学の戦後構造の転換」
金子 元久(筑波大学大学研究センター教授) 10月23日
「大学に生きたその38年を語る」
村上 義紀(元早稲田大学常務理事・副総長) 10月30日

平成25年度 第1回Rcus大学マネジメントセミナー(2013年5月-6月)

セミナーテーマ「大学職員の成長プロセスを可視化する」

厳しい社会経済情勢や激しい競争環境のなかで、大学に対して、専門的な知識・スキルと高度の創意工夫なくしては対応することが困難な難問群が絶え間なく押し寄せています。大学が社会から期待されているのは、知識社会の急速な進展や情報技術の飛躍的進歩を取り込んだ、高いレベルの問題解決であり価値提案です。厳しい制約条件のなかで、限られた資源を効果的に活用することにより、大学は、着実に期待に応えていかなければなりません。その重責を担うことを期待されているのが大学職員です。
この厳しい問題状況に対応するため、少なからぬ大学において、職員研修制度の拡充や新たな人事制度の設計など、さまざまな試みが導入され始めています。これらの試みを成功を成功に導くため、いま最も求められているのが、大学職員の成長プロセスについての理解を深めることではないでしょうか。新たな研修制度や人事制度を有効活用するうえで、先駆的な大学役職員の成長プロセスこそ、多くのヒントを与えてくれるはずのものだからです。
若手も中堅も、そしてシニアな職員であっても、これからも成長を続けていかなければなりません。これまでどのような成長プロセスを辿ってきたのか、そのプロセスにおいて決定的な役割を果たした支援は、どのようなタイミングでいかにしてなされたのか。現在の延長上に、どのような将来の成長イメージを描いているのでしょうか。

講演題目および講師

「大学職員は成長するー進化する大学新段階のSDー」
上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長)5月16日
「自分が動けば状況は変わる」
渡邉 英司(上智大学総務局学院改革推進室グループ長) 5月23日
「判断、改善、そして提案する若手職員」
上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長)若手職員3名 5月28日
「気がつけばフロンティアー36年間の履歴書ー」
崎山 裕子(早稲田事業学校事務部長)6月4日
「環境づくりと関係づくり“つながり”で創る教育現場のチーム力」
私市 佐代美(武庫川女子大学情報システム室長)6月6日

平成24年度 第2回Rcus大学マネジメントセミナー(2012年10月-11月)

セミナーテーマ「プロジェクトを通じて育つ大学職員」

厳しい社会経済情勢や激しい競争環境のなかで、大学に対して、従来からのルーティン業務で は対応することが困難な難問群が、絶え間なく押し寄せてきています。大学が社会から期待されて いるのは、知識社会の急速な進展や情報技術の飛躍的進歩が反映された、高いレベルでの問題解決 です。厳しい時間的制約のなかで、限られた資源を効果的に活用することにより、大学は着実に問 題の解決をはからねばなりません。そのために導入されつつあるのがプロジェクト型の業務です。  教職員だけではなく、大学を取り巻く多様なステイクホルダーとの協働プロジェクトを通じて、 質の高い問題解決を実現する。同時にこの経験を通じて、大学職員もまた大きく成長する。このよ うな時代が、すぐ近くまできているのではないでしょうか。

講演題目および講師

「熊本大学のキャリア支援プロジェクトー事務職員で取り組む新たな支援の形ー」
日和田 伸一(熊本大学学生支援部キャリア支援ユニット長)10月4日
「提案・実行する中堅職員U」
上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長) 中堅職員3名 10月11日
「国学院大学のトップ・マネジメント」
坂口 吉一(國學院大学理事長)佐蛛@正三(國學院大學常務理事)10月18日
「地域活性化プロジェクトを支えそして成長する職員」
鈴木 敏博(公立はこだて未来大学理事・事務局長)10月25日
「与えられた仕事をマイ・プロジェクトに」
円谷 恵(国際基督教大学事務局長・行政事務局長)11月1日

平成24年度 第1回 Rcus大学マネジメントセミナー(2012年5月-6月)

セミナーテーマ「動きはじめる大学」

知識社会の急速な進展や情報技術の飛躍的進歩、厳しい社会経済情勢や激しい競争環境のなかで、大学に対して、自己変革が強く求められています。変革を成功に導くために必要な助走期間を 担っているのが、大学職員に他なりません。中堅職員には、ルーティンを正しくこなすだけではなく、より広い視野をもって自ら考え、変革に向けた積極的な提案とその実行が、期待されています。そこで必要とされるのが、プロジェクトを成功させるためのスキルです。もちろん、形骸化した先例を乗り越える決断を下すことのできる、高度のマネジメントスキルを有する管理職が必要とされていることは、言うまでもありません。
幸いなことに、少なからぬ大学ですでに、職員を中心とする地道な積み重ねが大学を突き動かしつつあります。その経験に学ぶことを通じて、これからの大学職員が担うべき役割が見えてくるのではないでしょうか。

講演題目および講師

「最後に動きはじめた大規模私立大学」
御子柴 博(明治大学教学企画部長)5月17日
「プロジェクトを成功に導くスキルとマインド」
岩田 光晴(慶應義塾大学病院予防医療センター開設準備室事務長)5月24日
「提案・実行する中堅職員」
上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長)5月31日
「土壌作りと信頼関係の強化が変革を実現する−地方国立大学の取組から−」
林 一義(一橋大学事務局長・学長補佐)6月5日
「覚悟と手順が大学を動かす−38年間の職員生活を振り返って−」
松井 明子(立教大学新座キャンパス事務部長)6月7日

平成23年度 第2回 Rcus大学マネジメントセミナー(2011年9-10月)

セミナーテーマ「大学職員のキャリアを展望する」

厳しい社会経済情勢や激しい競争環境のなかで、大学を取り巻く環境は大きく変わりました。従来からの定形業務は縮小し、大学職員は、さまざまなタイプの新たな業務に対応することを迫られています。業務内容だけではなく、組織構成や人事制度のあり方についても、改革が進められています。このように流動化する職場環境のなかで、将来のキャリアを見通すことは極めて困難です。幸いなことに我が国の大学には、難度の高い新たな問題群に立ち向かい、着実に成果を挙げ、そしてキャリアを切り拓き続けている、経験豊かな多くの職員がいます。その経験に学ぶことを通じて、これからの大学職員が目標とすべきキャリア像が見えてくるのではないでしょうか。

講演題目および講師

「大学経営の基盤となる事業の共同化と会社設立」
藤井 昌雄(国大協サービス事務部次長)9月29日
「大学マネジメントの活性化と企業人の意識・行動・スキル」
吉武 博通(筑波大学大学研究センター長)10月6日
「進化を続ける学生支援サービス」
近藤 清之(法政大学部長・入学センター長)10月13日
「集大成としてのキャリア支援」
外村 幸雄(中央大学キャリアセンター部長)10月20日
「大学職員のキャリアを展望する」
古角 智子(大谷大学学生支援部事務部長)10月27日

平成23年度 第1回 Rcus大学マネジメントセミナー(2011年5-6月)

セミナーテーマ「チャレンジする大学」

3月11日に発生した東日本大震災により、我が国は現在、戦後最大の国難状況に直面している。この日を境として、学生獲得のための大学間競争の時代は終わった。日本国の復興に向けて、全ての大学が力を合わせて未曾有の困難に立ち向かっていかなければならないのである。心強いことに、先進的な大学や教職員の間ではすでに、様々なタイプの意欲的なチャレンジが展開され、成果を上げはじめている。これらの先行事例に学ぶことを通じて、それぞれの大学が取り組むべき課題が見えてくる。

講演題目および講師

「チャレンジする大学」
大江淳良(ユニバーシティ・アクティブ代表取締役、IDE大学協会理事) 5月19日
「職員育成に向けたチャレンジ」
原 邦夫(慶應義塾大学 塾監局参与・大学病院事務局次長)5月26日
「公立大学の課題と挑戦」
中田 晃(公立大学協会 事務局長)5月31日
「チャレンジする学生支援」
曽田 成則(東海大学 教務部次長)6月2日
「チャレンジする私立大学」
山本雅淑(日本私立学校振興・共済事業団 私学経営情報センター長)6月9日

平成22年度 第2回 Rcus大学マネジメントセミナー(2010年9-10月)

セミナーテーマ「理事・事務局長が語る大学マネジメント」

大学経営に求められる知識やスキルが高度複雑化する一方で、厳しい財政状況の中で職員組織のスリム化がすすみ、大学職員一人一人の果たすべき役割が、従来にまして大きくなりつつあります。その期待に応えて、大学職員が、組織の一員としての成果を挙げるための鍵となるのが、トップマネージャーとのコミュニケーションの在り方です。トップマネージャーは、現場の大学職員に何を期待し、何を伝えようとしているのか。そしてこのコミュニケーション回路は、どこまで開かれているのだろうか。

講演題目および講師

「プロジェクトが大学を動かす」
谷口邦生(早稲田大学理事) 9月30日
「プロフェッショナルとしての職員の養成をめざして」
久保公人(東京大学理事・事務局長)10月7日
「首都大学東京の取り組みと課題-東京都に相応しい新たな大学像を目指して-」
松本義憲(首都大学東京 副理事長・事務局長)10月14日
「大学職員力を育成するマネジメント」
櫛田繁輝(明治学院大学事務局長)10月21日
「情報公開が大学広報を変える」
横山晋一郎(日本経済新聞社編集局)10月28日
    

平成22年度 第1回 Rcus大学マネジメントセミナー(2010年6-7月)

セミナーテーマ「大学職員の自立と責務」

知識社会を担うという重い責任を果たしていくために、大学は、社会から次々と寄せられる高度な要求に対して、積極的に応えていかなければならない。そこでの大学職員に期待されるのが、自立し、そして責務を果たすことである。幸いなことに、大学職員を取り巻く学習環境は、飛躍的に発展しつつある。 様々な場を通じてスタッフ・ディベロップメントが展開され、これからの大学職員を支えることになる多様な高度スキルの内容が明らかになりつつある。

講演題目および講師

「大学のユニバーサル化と大学職員」
福島一政(日本福祉大学 学園事業顧問) 5月20日
「教養が大学職員を育てる-大学の歴史に学ぶ-」
天野郁夫(東京大学名誉教授) 5月27日
「大学職員に求められる情報リテラシー」
丹内明良(株式会社QUICK顧問、元日本経済新聞社販売局次長) 6月1日
「社会との架け橋となる大学職員-情報発信のスペシャリストですか?-」
鈴木優子(東京海洋大学 事務局長) 6月3日
「プログラムオフィサーが大学を動かす」
久須美雅昭(高知工科大学プログラムオフィサー、元トヨタ財団プログラムオフィサー) 6月10日
    

平成21年度 第2回 Rcus大学マネジメントセミナー(2009年10月)

セミナーテーマ「プロフェッショナルが支える大学U」

高度複雑化する諸課題への対応を迫られるなか、高度の専門性を有する外部のプロフェッショナルが大学に招聘されるケースが増えつつある。 社会で活躍しているプロフェッショナルは、 従来の業務の延長上では対処することが困難な新しい課題に対してどのように取り組み、そして解決を図りつつあるのだろうか。そしてその実践の延長上に、これからの大学職員が習得すべき「専門性」が姿をあらわしつつある。

講演題目および講師

「私立大学のガバナンスと経営改善に向けて」
西井 泰彦(京都学園理事長) 10月1日
「ステークホルダーに向き合う大学 −社会からの信頼回復のためにすべきこと−」
植草 茂樹(新日本有限責任監査法人シニアマネージャー) 10月8日
「これからの日本の大学と大学職員の役割」
高梨 桂治(福井大学理事・事務長) 10月15日
「大学職員に必要な広報の基礎知識とセンス」
小林 哲夫(朝日新聞出版「大学ランキング」編集部) 10月22日
「経営陣が期待する「動く職員組織」-職員は大学の財産-」
里見 朋香(京都大学総長室副室長) 10月29日

平成21年度 第1回 Rcus大学マネジメントセミナー(2009年6-7月)

セミナーテーマ「プロフェッショナルが支える大学」

高度複雑化する諸課題への対応を迫られるなか、高度の専門性を有する外部のプロフェッショナルが大学に招聘されるケースが増えつつある。 社会で活躍しているプロフェッショナルは、 従来の業務の延長上では対処することが困難な新しい課題に対してどのように取り組み、そして解決を図りつつあるのだろうか。そしてその実践の延長上に、これからの大学職員が習得すべき「専門性」が姿をあらわしつつある。

講演題目および講師

「大学経営に求められるプロフェッショナル」
吉武博通(筑波大学大学研究センター長、前筑波大学副学長) 6月11日
「大学教員とのコミュニケーション向上のためのヒント −大学教員生態論?−」
久須美雅昭(高知工科大学プログラムオフィサー、 元トヨタ財団プログラムオフィサー) 6月16日
「大学のリスクマネジメント構築」
武井 勲(大阪大学特任教授) 6月25日
「キャリア開発支援のプロが構想する新しい職員像」
角方正幸((株))リアセックキャリア総合研究所、前リクルートワークス主幹研究員) 6月30日
「学生を理解し励ます人生応援団長」
船津静代(名古屋大学学生相談総合センター、キャリアカウンセラー) 7月02日
    

平成20年度 第2回 Rcus大学マネジメントセミナー(2008年10-11月)

セミナーテーマ「職員力が大学を牽引する」

大学経営をめぐる課題が高度化、複雑化するなかで、職員の資質や能力、すなわち職員力に対する期待はますます高まっている。この期待に応えるために、大学の職員は何をしなければならないか。さまざまな立場や視点からこの課題に積極的に取り組み大学を牽引するフロンティアとの対話を通じて、職員力の開発に向けた道筋を探る。

講演題目および講師

「SD、業務創造、教職協働の推進で職場と大学を元気にする」
横田 利久(中央大学総合企画本部担当部長) 10月09日
「広報活動は大学を牽引できるか −明治学院大学のブランディング活動と広報業務改革−」
齊藤 一誠(明治学院大学 広報室長) 10月16日
「山形大学SDと大地連携戦略 −若手職員発の大学改革プロジェクト−」
山崎淳一郎(山形大学マネージングプロフェッサー) 10月23日
樋口 浩朗(山形大学企画部)
「これからの大学を支える職員像とは」
村田 直樹(日本学術振興会理事、元横浜国大事務局長) 10月28日
「職員も大学を創造する」
伊藤 昭((株))クレオテック社長、前立命館常務理事) 11月06日

平成20年度 第1回 Rcus大学マネジメントセミナー(2008年6-7月)

セミナーテーマ「大学の社会貢献を切り拓く事務職員」

教員という専門職が確立されている教育研究活動とは異なり、大学の第三の役割と位置づけられた社会貢献活動については、現在、チャレンジングな試みが積み重ねられている段階にある。最先端の現場における事務職員の活躍が、新しい専門職への道を切り拓く。

講演題目および講師

「大学の社会貢献をめぐる施策と課題」
中岡 司(文部科学省高等教育局大学振興課長) 6月19日
「地域貢献に対する意識について −大学の視点と地方自治体の視点−」
松坂 浩史(三重県教育委員会、元金沢大学総務課長) 7月01日
「静岡産業大学の地域貢献と教職員」
大坪  檀(静岡産業大学 学長) 7月03日
「大学職員に期待されるコーディネート力」
橋本 康男(広島県総務局国際課長、前広島大学教授) 7月08日
「社会貢献を支えるマネージャー」
上田 理子(札幌市立大学地域連携担当課長) 7月03日

名称変更のご案内についてはこちらをご覧ください。
過去の短期集中公開研究会のプログラムについてはこちらをご覧ください。

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