履修証明プログラム
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大学マネジメントワークショップ(今年度は開講せず)

大学の広報や国際化、学生のキャリア支援など毎回異なる業務領域を取りあげ、大学の現場の最前線で実際に起こっていることとその多様性について理解する事を目的とするモジュールです。専門家からのアドバイスを得ながら、当該業務領域で実務に従事している現職と共にワークショップを行います。
なお、履修証明プログラム受講者については、一般に公開される2日間のワークショップに加えて、内容についての理解を深めるための特別演習を行います。

過去に実施されたワークショップの概要は、以下の通りです(敬称略)。

第10 回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成28年2月13日-2月14日)
ワークショップテーマ「自校理解がマネジメント力を高める」


 18歳人口の減少や教育研究のグローバル化、財政危機などの環境変化を受けて、我が国の大学に対して、ガバナンスやマネジメントの強化を通じた改革の進展が強く求められています。組織・制度面での改革とならんで、そこで強く求められているのが、高度化するマネジメントを担う大学職員の養成です。
 日常的な業務改善からはじまり大規模な問題解決プロジェクトに至るまで、その成否を大きく左右するのが自校のおかれた現状に関する幅広い理解です。あらゆる部署におけるあらゆる業務において、データに裏付けられた的確な自校理解が、PDCAサイクルを成功に導くうえで大きな役割を果たします。あるいは、不確実性を伴う、自校の将来を左右する重要な意思決定を行う場面も増えています。そこで的確な判断を下すことがことができるようになるべく、我々は、今日まで時間をかけて積み上げらてきた自校のアイデンティティについて、その歴史を通じて学ぼうとしているのです。
 大学職員が高度化するマネジメントを担っていくためには、自校に関する理解を深めそしてそこで得られた情報を有効に活用することが、より一層求められるのではないか。このような問題意識から、今回のワークショップでは「自校理解がマネジメント力を高める」というテーマを設定しました。

講師

劉 文君 (東洋大学IR室准教授)
塚原 修一(関西国際大学客員教授)
大川 一毅(岩手大学評価室教授)


第9回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成27年2月14日-2月15日)
ワークショップテーマ「職員の成長と大学組織の革新」

基調講演

上杉 道世(慶應義塾大学信濃町キャンパス事務長)

第8回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成26年2月15日−2月16日)
ワークショップテーマ「大学教育の革新と職員の役割」

講師

金子 元久(大学研究センター教授)
吉崎 誠(関西外国語大学事務局長)

第7回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成25年2月16日-17日)
ワークショップテーマ「大学評価と物語構想を通じた業務革新」

設置形態を問わず、我が国の多くの大学は、厳しい財政状況のもとで、より一層の効率的な経営が求められています。その一方で、大学に対する高まる期待に応えていくために、あらゆる業務において、その高度専門化が求められています。そこでは、問題発見や課題解決など新しいスタイルの成果も求められるようになりつつあります。従来から行われている業務の高度専門化にくわえて、ファイナンスやリスクマネジメント、社会連携など、高度のスキルや知識を要する新規業務への対応も、避けて通ることはできません。大学マネジメントは、難易度が高まる一方のこれらの要求に応えて、有効なサービスを提供し続けていかなければなりません。
 効率化と有効性。この相反する要求に応えていくためには、業務のあり方を見直していくことが必要です。大学マネジメントの現場といえば、定型(ルーティン)化することにより効率化が可能な業務もあれば、個人が場当たり的に処理するだけでは対応が困難な課題もあり、多かれ少なかれ、それらが混然一体となっています。このような混乱状況のもとで、効率性と有効性という相反する要求に同時に応えていくことは困難だからです。
そこには、大学が果たすべき基本的な機能に対応した業務もあれば、抽象的な大学ビジョンを具体化するための高度に個性的で未来志向の業務もあります。基本的な機能について検証するための有効な機会となるのが大学評価、なかでも特に認証評価の受審です。他方、意欲的な現場では、様々な関係者からのフィードバックを得ながら、多様な業務改善やプロジェクトが日々展開されています。そこは、高度化する有効性基準に応えて新たな大学像を切り開いていくことが期待される萌芽の宝庫であり、ここから、未来の大学物語が紡ぎ出されていくのです。
そこで今回のワークショップでは、大学評価と物語構想をキーワードとして設定し、我が国を代表する当該分野の専門家によるアドバイスを得つつ、参加者が意見交換しつつ考えていく場を提供します。

講師

中田 晃(公立大学協会事務局長)
福島 一政(日本福祉大学学園事業顧問 愛知東邦大学理事 福井大学監事 元大学行政管理学会会長)
宮崎 伸光 (法政大学教授・学生センター長)

第6回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成24年2月18日-19日)
ワークショップテーマ「大学職員養成プランの新段階」

設置形態を問わず、我が国の多くの大学で、職員の養成を目的とする研修が企画・運営されています。今日の大学職員には、従来から行われている業務の高度専門化に加えて、ファイナンスやリスクマネジメント、社会連携など、高度のスキルや知識を要する新規業務に対応することが求められるからです。これらの期待に応えるためには、定型的な業務の繰り返しだけではなく、問題解決や業務改善プロジェクトの企画立案などを通じて、自ら考えそして新しいサービスや仕組みを作り出すことのできるような力を身につけることが必要です。従来から行われていた「日常的な業務を行う上での共通知識の獲得や事務能力の向上を目指す」(注1)のような、階層別研修やテーマ別研修、部署別研修だけでは、もはや社会から求められる大学職員を養成することは困難です。 この問題状況に対する取り組みの一環として、先進的な大学では、自己啓発や小集団活動、海外派遣、大学院等への派遣など、さまざまな新しい意欲的試みが、展開されています。高度の要求に応えるための新しい試みであるからこそ、当然にして、現在も多くの困難に直面しています。そこでは、実施体制の整備や着実な実現、そして修了後のフォローアップなど、企画・運営にあたりさまざまな試行錯誤が繰り広げられています。 このような状況の下、大学研究センターでは全国の国公私立大学の職員を対象としたワークショップを開催し、以下のような課題について参加者が意見交換しつつ考えていく場を提供します。
・個々の大学における職員養成プランに関する現状と課題
・事例をベースにした、職員養成システムのあるべき姿とそのために必要なプログラム
・問題の分析とその解決策の検討を通じた「大学職員養成プラン改善プロジェクト」の設計・開発 等

注1)吉田信正「大学職員能力開発の動向と課題」『大学マネジメント』2010年3月号

講師

藤田 幸男(早稲田大学 名誉教授 元芝浦工業大学 理事長)
根本 進(早稲田大学教務部 早稲田ポータルオフィスマネージャー)

第5回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成23年2月19日-20日)
ワークショップテーマ「職員の生き方が学生を育てる」

大学の大衆化や初等中等教育の混乱等に伴う大学生の学力低下や、経済不況のもとでの就職難などの影響を強く受けて、大学教育に対する期待が従来より一層高まりつつある。例えば学力低下問題に対して、中央教育審議会答申『学士課程教育の構築に向けて』(平成20年12月)の中で、高大連携や教育課程外の活動として行われる初年次教育の重要性と拡充の必要性が指摘されている。いずれも、大学職員が大きな役割を担いつつある部分であり、だからこそ同答申の中でも、大学職員の職能開発の重要性について取り上げられているといってよい。卒業生が直面する就職難に対しては、社会的・職業的自立に関する指導等に係る規定を明確化すべく大学設置基準の改正が検討されており、ここでも、大学職員に対して大きな役割が期待されている。他方、大学経営を効率化するための改善策の一環として、学生の力を借りる試みが様々な大学で進められている。非常に興味深いことに、そこでの意図せざる成果として、学生の成長を指摘する声が少なくない。
しかしながら、職員の業務を通じた学生の成長という現象とその発展的意義については、現場レベルで断片的な試行錯誤が積み重ねられている段階にあり、依然として広く認知されているとはいえない状況にあるといってよい。このような状況の下、大学研究センターでは全国の国公私立大学の職員を対象としたワークショップを開催し、以下のような課題について参加者が意見交換しつつ考えていく場を構築する。
・個々の大学における職員の、学生との係り方に関する現状と課題
・事例をベースにした、学生との係わり方についてのあるべき姿と行動、必要なスキル
・学生の力を借りることによる、大学運営の改善や発展の可能性
・問題の分析とその解決策の検討を通じた(業務改善)プロジェクトの設計・開発 等

講師

佐藤 清彦(学校法人ソニー学園 理事、港北短期大学 事務局次長・教務部長)
藤野 吉成(法政大学 総長室企画・秘書課長)

第4回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成22年2月13-14、20日)
ワークショップテーマ「大学職員のキャリア支援」

少子化や経済危機、あるいは社会における知識の重要性の高まりなど外部環境の影響を強く受けて、大学マネジメントの高度化や効率化が最重要課題の一つとなっている。中央教育審議会答申『国立大学法人の組織及び業務全般の見直しについて』(平成21年6月文部科学大臣決定)でも、「人員配置の見直しや人事評価結果などにより、組織の活性化及び効果的・効率的な業務運営に努めること」とされている。もちろん私立大学でも、業務の高度化や効率化に向けて職員のキャリア支援を充実させることが重要課題となっていることはいうまでもない。
しかしながら、職員のキャリア支援のあり方については、現場レベルでの試行錯誤が積み重ねられている段階にあり、潜在的なパフォーマンスを発揮できているとはいえない状況にあるといってよい。 このような状況の下、大学研究センターでは全国の国公私立大学の職員のキャリア支援関係者を対象としたワークショップを開催し、以下のような課題について参加者が意見交換しつつ考えていく場を構築する。
・ 個々の大学における職員のキャリア支援に関する現状と課題
・事例をベースにしたキャリア支援者のあるべき姿と行動、必要なスキル
・職員の状況、彼らをとりまく就労環境や大学固有の事情といった諸要因
・問題の分析とその解決策の検討を通じた「キャリア支援プログラム案」の設計・開発  等

講師

角方正幸(潟潟Aセック キャリア総合研究所所長)

第3回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成21年2月28日-3月1日)
ワークショップテーマ「学生のキャリア支援」

少子化や経済危機などの外部環境の影響を強く受けて、学生募集が大学マネジメント上の最重要課題の一つとなっている。この課題に応えるための主要方策の一つが学生満足度の向上であり、その中核となる業務が「学生のキャリア支援」である。その重要性についてはすでに国の施策レベルでも認知されており、組織的かつ総合的な学生支援プログラムの充実を図ることを目的として、文部科学省による「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム(学生支援GP)」が2007年度から開始されていることは、周知の通りである。 しかしながら、学生のキャリア支援のあり方については、現場レベルでの試行錯誤が積み重ねられている段階にあり、未だ十分なサービスを提供できているとはいえない状況にあるといってよい。10年を超える就職氷河期の後、近年は「売り手市場」となっていた大卒の新規採用状況も急激に悪化しつつある。
このような状況の下、大学研究センターでは全国の国公私立大学の学生のキャリア支援関係者を対象としたワークショップを開催し、以下のような課題について参加者が意見交換しつつ考えていく場を構築する。
・個々の大学におけるキャリア支援に関する現状と課題
・事例をベースにしたキャリア支援者のあるべき姿と行動、必要なスキル
・学生の状況、彼らをとりまく進路・就職環境や大学固有の事情といった諸要因
・問題の分析とその解決策の検討を通じた「キャリア支援プログラム案」の設計・開発  等

講師

田中勝男(筑波大学非常勤講師 キャリアカウンセラー)
渡辺三枝子(筑波大学特任教授・キャリア支援室長)
松村直樹(潟潟Aセック取締役COO)

第2回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成19年10月24-25日)
ワークショップテーマ「大学の国際化」

第3期科学技術基本計画では「世界の科学技術をリードする大学の形成」が重要な政策課題として取り上げられていること、競争的資金の審査においてしばしば大学の国際性が評価対象となっていること、文部科学省が大学国際戦略本部強化事業を立ち上げたこと等に見られるように、「大学の国際化」は早急に達成すべき重要な目標であり、そのこと自体は誰も否定しない。しかしながら、「大学の国際化」とはいかなることを指し、具体的にどのように進めれば良いのか、更には、そもそも何故大学は国際化されなければならないのか等、大学内の意識は必ずしも統一されていない。関係者は、試行錯誤で「大学の国際化」に取り組んでいるのが実情である。
このような状況の下、大学研究センターは、全国の国公私立大学の国際交流関係者を対象としたワークショップを開催し、大学の国際化に関連した
・日本と海外との学生の交流(受け入れ・派遣)
・日本と海外との教職員の交流(受け入れ・派遣)
・「大学の国際化」の環境の醸成と適切な支援体制の構築
などのトピックについて、参加者が意見交換しつつ考えていく場を構築することとする。

講師

中田研一郎(青山学院大学経営学部客員教授)
角南 篤(政策研究大学院大学准教授)
治部眞里(文部科学省科学技術政策研究所第1調査研究グループ上席研究官)

第1回 Rcus大学マネジメントワークショップ(平成19年2月21-22日)
ワークショップテーマ「大学からの情報発信」

大学は、単なる教育機関であるに留まらず、我が国の学術研究の中核であると同時に、地域社会の生涯学習や産学連携の拠点等としての役割をも有する公共的機関である。このため、大学への入学希望者や関係者はもとより、広く社会に対して、自らの教育研究活動に関する情報を提供していくことが、大学の社会的責務ということができる。また、大学自体の存在をみても、少子化の時代を迎えるとともに、国立大学の法人化などにより大学間の競争は年々激しくなっている。優秀な学生を入学させ、また競争的研究資金等外部から予算を獲得していくためにも、これまで以上に社会に対して適切な情報をタイムリーに発信することにより、大学の活動を充分世の中に伝え、その存在をアピールしていくことが不可欠である。
しかしながら現時点では、国立大学法人化からまだ日が浅いことなどから、社会に向けた情報発信の具体的な方法については、各大学とも試行錯誤しながら進めているのが実情である。このため大学研究センターは、全国の国公私立大学の広報や情報発信の担当者を対象としたワークショップを開き、今後とるべき大学からの積極的な情報発信の在り方について、参加者が意見交換しつつ考えていく場を構築することとする。

講師

高柳雄一(多摩六都科学館館長)
木村政司(日本大学芸術学部教授)
森 美樹(NHK政策局 ディレクター)

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